電車での通勤時、高架線を走っていると、住宅地の屋根が見渡せる部分がいくつかある。その通勤経路は、かつて義務教育時代にも毎日使っていた通学経路でもあるので、眺めている光景はかれこれウン十年レベルになってくる。ところどころで家は建て直され、工場だった場所は更地になって、気がつけばマンションの建設が始まっていたりと、常に変化し続けていることがよく分かる。
下町的な雰囲気がある住宅地からか、かつては屋根に太陽熱温水器を設置していた家が数多く見られた。今どきのソーラーパネルによる発電装置ではなく、黒くて四角い大きな板と銀色の長方形の物体が組み合わさっている、あの装置だ。太陽の熱によって、内部に溜めた水を温めておき、給湯するシステムとなっている。
高架線からの眺めでは、戸建ての建て替えが増えるのと同時に、太陽熱温水器がずいぶん減ったな?というのが第一印象だった。そんなことを資産家の人に話してみると、一つの傾向ではあるという。装置の経年劣化があり、ちょうど家の建て替えでそのまま撤去し、新しい家には設置しないのだとか。確かに新しい家は、斜めの瓦屋根というパターンは少ない。実際、太陽熱温水器で検索をかけてみると、関連キーワードに『撤去』という文字が出てくるほどなので、減っていることは間違いなさそう。
儲けや投資を一切抜きにして、屋根上に太陽光発電システムと太陽熱温水器を設置して、光熱費をある程度カバーする家なんてのも、メカニズムとして面白い。例えば、太陽光発電システムからの電力でコンプレッサーや各種作業用の電源とし、太陽熱温水器は各種洗浄用の湯として使える、ガレージハウスとか。妄想だけならタダだぜ。