カードホルダーの整理をしていたところ、Suicaが出てきた。JR東日本のICカード…SuicaとJR西日本のICカード…ICOCAが、それぞれの会社線内で相互利用できるようになり、それを記念したカードだ。

発売は2004年8月で、今から14年前。懐かしいイオカードマーク付き。当時は窓口に並んだり、転売屋と思わしき買占めが起きるようなことはなく、何事も無く購入することができた。記憶に新しい、東京駅開業100周年記念Suicaの混乱ぶり(2014年)と違って、まだまだSuicaに対する注目度は低く、買い物やバス、私鉄線では使えなかった背景もあって、鉄道マニア向けのコレクションアイテムのような扱いだったと思う。
限定品とはいえ大切に保管することはなく、購入当初はそれなりに使っていたようで、けっこうキズだらけだ。それから年数が経過してキャッシュレス化が進むにつれて、Suica定期券で事足りることが多くなり、カードホルダー内に死蔵されることになった。
会社内に設置されている自販機においても電子マネーが使えることから、小銭入れにもう一枚のSuicaをセットしていた。このSuicaを久しぶりに使い切って、タイミングよくこの記念Suicaが出てきたので入れ替えることになり、次は記念Suicaが小銭入れ用の電子マネーとして使うつもりだった。
ただ、あまりにも古いカードなので現行バージョンへの交換対象カードに該当し、ついでに裏面を良く見ると『機器等での最後の利用日から10年間利用がない場合は、失効します』という規約が妙に引っ掛かる。最後に使ってから、10年は経過している可能性が極めて大きく、そうなるとカードとしては使えなくなっている。
チャージできるか、残高照会ができるか、ものは試しと自動券売機に入れてみたところ、『このカードは使えません』と吐き返されたので、失効していたのだろう。
使えない以上は持っていても仕方ないことから、JR東日本に返却してデポジットの500円を取り戻すことになった。返して手放すなんてもったいないという心情も一つの考えだが、この手のものは必要時に使えて役に立ってこそ、本当の価値が出てくる。限定!記念!という謳い文句で買って使わなかったものは、実際は販売元に買わされたようなものだった。