聴力は加齢と共に落ちていき、高齢になると高周波が聞こえなくなるという。このことを逆手に取り、一時的に「大人に聞こえない着信音」で有名になったのが、モスキート音。若ければ若いほど聞こえるので、若者がたむろしそうなところに高周波の音源を設置し、不快感を覚えさせることで排除する装置もある。実際、近所にこのシステムが置かれていて、近づくと耳をピンポイントで殴られたかのような衝撃があって、頭と耳に同時にダメージが来るのでかなり苦痛だ。
聴力の落ち方は個人差があるようで、20~30代になってくると14,000Hzあたりの高音が聞こえなくなるらしい。私もその年齢にいることだし、本当に14,000Hzがボーダーラインなのか、実際に試してみた。モスキート音で検索すれば、いくつもの試聴サイトが見つかり、数をこなすにはちょうどいい。
数々のサイトを渡り歩いて複数の結果をまとめてみると、聴こえなくなる周波数は16,350Hzだった。実はこの手のテストは2011年にも行っており、そのときは17,000Hzが聴こえず、16,650Hzならなんとか聴くことができた。この測定結果から、六年で聴力の低下が判明しつつも、年齢上では高水準を保っていると判断できる。ボーダーラインの14,000Hzは耳が痛く、それ以上の高周波音を聴き続けていたら、はっきり分かるほどの吐き気を感じ、頭もクラクラしてテストは終了。
昔から五感の一部が弱く、それを補うためか聴力は強かった。ブラウン管のテレビやモニターには、内部に水平走査線コイルがあって、電源が入っていると常にキーンと高周波音が鳴っており、周波数は15,750Hzとのこと。現場では、監視カメラのモニターがブラウン管なので、今でも近づくとかなりの騒音として耳に入ってくる。子供のころはさらに聴力が強かったことから、テレビをつけっぱなしで寝るなんて、あのキーン音がうるさくて絶対にできなかった。
聴力は落とすと回復しない。加齢による低下は避けられないが、年齢より高い聴力は維持したい。