電柱

あちこちにある電柱は中空で、鉄筋コンクリート管だ。用途を終えて処分待ちになり、工事現場に横倒しになって積み上げられている電柱や、事故等の外的要因で折れてしまった電柱を見ると、内部構造がよく分かる。

折れた電柱

こんな具合。コンクリートと鉄筋の破損状況から、何らかの原因で外側のコンクリート部分が破壊され、バランスを失ってねじれるようにして倒れてしまったのかもしれない。引っ張りに強いはずの鉄筋も、何本か千切れている。電柱本体はそう簡単に壊れないような強度を持っているようだが、自動車に突っ込まれるなどすると、折れて電線が切断し、停電を引き起こしたりするから限界はあるようだ。

折れた電柱を見るたびに思い出すのが、次のおはなし。

ハンドル操作をミスって電柱に突っ込んで、見事に折れてしまった。車も壊れてしまい、正直に警察と保険会社、電力会社に届け出たら「なんで通報するんだ」と電力会社(の下請け業者?)から文句を言われてしまった。電柱を壊したことよりも、通報してしまったことに不満があるらしく、聞けば保険絡みの手続きや、再工事の手配やら何やらで極めて面倒なことになるそうだ。「折れていたから復旧工事をした」のと「折られたから復旧工事をした」は大違いで、自損事故なら逃げちゃえばよかったのに!とこれも慰めの一種だろう…と納得しておいた。

という内容。多少脚色されているはずだが、曰く「今じゃ考えられないだろ!」と笑っていた。何事も緩かったとても古い時代での出来事で、現在では考えられないような逸話の一つ。今の時代、電柱を折りながら、逃げ切ることはできるのだろうか。