S15シルビア、ABCペダルとスロットルワイヤーを交換する

交換前

交換前の状況。純正のペダルの上に、カーメイト製RAZOアルミペダルを装着している。純正のアルミペダルと比較すると、この後付け感がみすぼらしくなったようで、それならばと純正アルミペダルへの交換へ至った。ついでに、アクセルペダルはヒールアンドトゥを行いやすくするためなのか幅広で、ブレーキペダルを踏んだときにアクセルペダルも一緒に踏んでしまうミスが少なからずあったようだ。

アダプタ取り外し

RAZOアルミペダルを取り外すと、通常のゴムペダルが出てくる。RAZOアルミペダルはいろいろな金具で装着されており、だいたい1cmほど嵩上げされていた。RAZOアルミペダルは、既存の純正ペダルに合わせて金属バンドを曲げてネジ止めする構造になっているので、再利用しないほうがいいと判断し、このまま金属リサイクルへ送ることになった。

覆いかぶさっているだけ

ゴムペダルは、本体に巻きつくようにして装着されているので、剥がすようにして外す。思ったより柔らかく、テープを剥がすかのように簡単に外すことができた。

エンジン余熱で柔らかくする

新たに装着する純正アルミペダルは、エンジンの余熱を利用してゴム部分を予め柔らかくしておく。B16Bの『火加減』に関係なく、アルミ部分がとても熱くなって「あちぃ!!」と。当たり前だけど…。

ペダルカバー装着、アクセルペダルASSY取り外し

エンジンの熱でゴムを柔らかくしても装着はとてもキツめで、かなり苦労を強いられた。ただ単に装着するだけでなく、接着剤も塗布して、ズレや外れることを防いでおく。同時にアクセルペダルASSYを外しておき、スロットルワイヤーとアクセルペダルの交換準備。ブレーキペダルとクラッチペダルがアルミ地で輝くようになり、早くも雰囲気が変わる。

スロットルワイヤー交換

交換途中のスロットルワイヤー。アウターとケーブルの滑りが全く違い、明らかに軽い力で引けるようになっている。古いケーブルには損傷はなかったものの、後から注油されたと思われるグリスが大量に付着。さらに前オーナーが喫煙者だったために、タバコのヤニを含んだホコリまみれで汚かった。

アクセルペダルASSY比較その1

新旧のアクセルペダルASSYを並べてみる。当初は、右足と接するペダル部分だけの交換を想定していたようだが、経年と前オーナーの荒い扱いにより関節部分の摩耗、ブラケットのクラック、溶接部分の疲労ダメージが考えられることをアドバイスし、ASSYでの交換に変更した。部品を比較したところ、このASSYでの交換が正解だったことを知る。

アクセルペダルASSY比較その2

こんな具合。旧ペダルの裏側には、足からの踏力を伝達し、撓みや割損を防ぎ、ついでに錘を兼用する厚い鉄板が溶接されており、このまま純正アルミペダルを装着することは、物理的に不可能となっていた。旧ペダルのブラケットにはダメージは無かったが、グリス切れとタバコのヤニで関節が固渋気味。新ペダルは新品だけあって、関節の動きがとても軽やか。

アルミABCペダル化

スロットルワイヤーとアクセルペダルASSYを装着し、保護用のビニールを剥がせば完成。RAZOアルミペダルの後付け感が無くなり、純正品ならではの整った雰囲気に大きく変わった。アクセルペダルASSYとスロットルワイヤーが新品になったおかげでペダルタッチがとても軽くなり、アイドル状態からスロットル全開までとてもスムーズな動きとなった。

リフレッシュしたスロットルワイヤー

最後にスロットルワイヤーの調整。整備書に従いつつ、オーナー好みのペダルタッチに仕上げる。職業柄、ワイヤーの扱いは慣れたもので、あっという間にポイントが決まる。しばらく走ってもらって、エンジンが完全に温まってサーモバルブの位置が動ききったらもう一度ワイヤーを微調整し、今回の作業は終了となった。

運手席の足元が精悍になり、しかも強調せずともスッキリとした独特の印象を与えるアルミペダルは、純正品を使ったほうがいいと思う。ドアを開けたとき、視界に飛び込んでくる運転席のお洒落な追加トッピングは、ぜひお勧めしたい。