40万キロに達してタイミングベルトの定期交換が行われ、外された部品類は全てではないが返却となった。その中にはタイミングベルト本体やウォーターポンプ、テンションプーリーがあって、状態を調査して記録したあとは基本的に不燃ごみとなる。
タイミングベルトは歯側に曲げられることには耐えられるが、背面側に逆曲げされることはあまり好ましくはない。こんな話をどこかで聞いた記憶がある。
エンジンを動かすことなく放置していると、タイミングベルトは同じ位置で留まり続ける。このとき、背面側からテンションプーリーによって押し込まれるタイミングベルトは、どんなストレスが掛かっていくのだろう?と疑問が浮かぶ。ちょうど手元には外されたタイミングベルトとテンションプーリーがあり、逆曲げ状態で放置し続けることが可能だ。

タイミングベルト本体は長い輪で、そこらに置いておくには長すぎる。テンションプーリーで逆曲げしたまま固定できるくらいの長さに切って、エンジン内を再現するために冷暗所に保管。適時、歯の状態をチェックしていく。
もちろん、エンジン内部に組まれた状態とは全く異なるため、サンプルとしては適さない。しかしエンジンを動かすことなく逆曲げ状態で放置し続けることは、タイミングベルトにとって危険なことくらいは把握できるかもしれない。
10万キロを使い込み、回転に伴う伸縮や熱の影響を受け続け、ここから逆曲げ状態で放置される。実稼動距離としては申し分ないコンディションだ。シチュエーションとしては、最後のタイミングベルト交換後、長らくの現役運用を終えてナンバーを切ってガレージに保管という、静態保存といった具合か。