前兆はあった。前日の夜間、踏切前で一旦停止するためにクラッチペダルを踏んだところ、戻ってこない。あれ?と思いながら、よりにもよって踏切の手前。つま先で元に戻して事なきを得たが、クラッチペダルが戻ってこないってなに。その後はクラッチペダルは戻るようになり、ギアチェンジも問題なくできる。はて?
翌朝。買い物に出かけて帰り際。再びクラッチペダルが戻らなくなり、今度ばかりはつま先で元に戻してもスカスカ。完全に油圧が失われた感触が足に伝わる。ここは公道かつ幹線道路で、渋滞の中で立ち往生となる。

運が良かったことは、立ち往生した地点がバス停のゼブラゾーン近く。もう一つがディーラーへ行く用事があり、そのディーラーまで残り1km程度だったこと。
交通の邪魔になるので、一旦バス停のゼブラゾーンの中に車体を押し込んで、JAFとHonda Total Careの両方に救援の手配をしつつ、いやまだ手段はあるはずだ?と考えてみる。
クラッチが切れなくなっているだけで、エンジンを止めれば1速に入れることはできる。セルで走れる?そうだこれだ!と再発進手段を思い出す。
・エンジンを止めた状態で1速に入れておき、そのままセルを回せば発進は可能。
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・車が動いたらアクセルを踏み込んで、1速のまま走る。赤信号では停止前にシフトレバーをニュートラルに戻して、エンジンを止める。
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・各ギアとエンジンの回転数をバランスさせれば、クラッチペダルを踏むことなく2速、3速とギアチェンジは可能。
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・ディーラーの敷地内へ無事到着。ちなみにメカニックは「クラッチ切れてねぇぞ!よくギア入って(店に)来たな!」と笑っていた。
ディーラーの面々もどうやって動かしたのか?と疑問を抱いていたが、踏切内でエンジンの再始動ができなくなった場合、セルモーターの力で脱出する方法があり、その応用だったりする。MT車ならではの非常手段。JAF側にも救援のキャンセル連絡を入れておく。

最悪、年明けまで車を預けることを覚悟していたが、問題点はすぐに修正されて入庫した当日中に復帰。真っ先に心配したことは、担当したメカニック氏が昼食休憩を取れたか、緊急作業で負傷等の労災に至っていないかの二点。
最後の最後でバタバタ調子となったが、これで今年のディーラー訪問は終了となる。来年も引き続きメンテナンスを受け持ってもらうことになった。見てるかな?対応ありがとうございました。