小惑星探査機「はやぶさ2」は、2026年7月にトリフネ(2001 CC21)へのフライバイを目指して航行中で、さらに2031年7月に1998 KY26での接近探査を計画している。設計寿命を大幅に超える中での航行となり、少しずつ経年劣化による不調が出始めているそうだが、この先どう対処していくか、実に興味深い。
年月は少し遡って、2018年4月。機体からのテレメトリーや地上局との送受信状況を広報用として公開する、はや2NOWというWebサイトが設置された。

▲画像はJAXA Hayabusa2 Projectの2018年4月20日のトピックス「はや2NOW」公開より引用。
差し障りのない情報がベースになるので、全てを把握することはできないが、目標の小惑星、地球、機体の位置、イオンエンジンの稼働状況や姿勢制御用スラスタの噴射時間、地上局との通信状況が分かりやすく表現されていた。
このWebサイトは本腰を入れて管理しているわけではなく、本業の合間にいじっている様子らしく、データ更新が途絶えていることが多々あった。地球帰還と拡張ミッションへ向けて、2020年末に一旦リニューアルしたが、次第に放置されるようになり、ここ数ヶ月は全く更新されなくなっていた。
さて昨日、X9.0の太陽フレアが発生し、各種情報を眺めていた。そんな中で、はや2NOWはどうなったっけ?とふと思い出して、完全に放置状態となっているはずのはや2NOWへアクセスしてみると。

しれっと更新されたっぽい?
はやぶさ2、地球、それに目標となる2001 CC21と1998KY26の位置が正しくなっており、Kaアンテナも点滅。通信は昨日の昼前に行われたそうだ。
独自ドメインやサーバを契約して、いわゆる個人のホームページをこうして維持しているから分かるが、Webサイトの維持はそれなりに費用が掛かっている。はや2NOWでも、公開用のWebページをサーバに用意し、さらにjpドメインとSSL化を行っている以上、僅かながらもコストが掛かっているわけだ。長らく放置し、思い出したかのように更新するくらいなら、貴重な予算が無駄になる。閉鎖したほうがいい。
はや2NOWに限らず、JAXAの国民に対する広報への意識の薄さは昔から。知りたい人だけが知ればいいという、受け身の姿勢が組織にあるのかもしれない。一歩間違うと、一部の研究者が宇宙への知的満足を得るためのオナニーになってしまう。何かと予算不足で苦しい思いをして、少しでも改善をしたいならJAXAをより幅広く知ってもらうことが第一だろう。