綿

ある雨の日、チノパンを派手に濡らしてしまった。また履かなければならないし、なんか変なニオイが出ているような?このまま放置するわけにはいかず、一旦洗濯し乾燥機に放り込んでスイッチオン。一時間ほどして、しっかり乾いたチノパンに戻った。ニオイについては…うーん?

さっそく履いてみると、まるでスキニーのようにパッツンパッツンな状態になっていて、明らかに縮んでいる。太股がいきなり太くなるわけがなく、どうしたものか。チノパンの繊維はコットン=綿を使っており、縮みやすいことは知っていたが、まさかここまで縮むとは。コットンを使った別の服において、品質表示タグを見ると「回転式乾燥機は縮むから使うな」という旨の注意書きが表記されていたことから、コットン100%のチノパンを回転式乾燥機で乾かしたために、派手に縮めてしまったわけだ。

・コットンに含まれている油分や微妙な隙間が、洗濯や乾燥機で極端に締まる。

・滑りの良かった繊維が絡まり易くなってしまい、縮みが生じる。

・乾燥機で熱を加えていることで、縮みが一気に進む。

こんな具合。繊維を加熱すると縮むなんて家庭科の授業でやったことだし、そんなことはすっかり忘れていた。だからこの手の服は、太陽光ですら加熱する原因となるので、陰干しを推奨されている。服の手入れ方法の原則を再認識した瞬間だった。

ニオイについては、付着していた雑菌が雨という水分を得て、大増殖した結果だった。こうなると洗濯しようが何しようが消臭は無理。雨に濡れる前から雑菌は潜んでいたことになり、突き詰めていくとやはり自分自身の扱いミスだった。

結局、縮んでニオイが取れなくなっていたので、ゴミ袋に詰めて普通ゴミとして処分した。気に入っていたチノパンだけに、同じモデルを買わなければ。完全に余計な出費となるが、こればかりは仕方ない。