余所行き用の腕時計としてオメガスピードマスターが手元にある。2016年に購入し、初回のオーバーホールが2019年なので、それから4年が経過している。
オーバーホール終了後、若干の遅れ気味設定になっていることが気に食わず、再調整を依頼して今度は進むようにしてもらった。以後は装着する前に進みを元に戻すのが定例の事前作業となった。それがここ1年は事前作業を行うことがなくなり、普通のクォーツ時計と大差ない精度に落ち着いた。むしろ少しずつ遅れるようになってきた。
タイムグラファーにセットして精度をチェックすると、文字板を上にした状態では一応安定する。腕に装着した状態を想定して向きをいろいろ変えてみると、随分と乱れる傾向があるようだ。歯車の各軸に付着していた油が無くなってきており、軸受けとなる人工ルビーと直接接触している影響か。
現状のコンディションと来年でオーバーホールから5年目になる点から、2回目のオーバーホールを依頼するにはタイミングがいい。もう一つの考えとしては、ある程度のキリのいい数字をベースにするために、2025年にオーバーホールを出し、以後は5年毎というパターン。いろいろと時計を分解して診てきたところでは、油切れを起こした時計の消耗具合はかなりのもの。1年の延期でどれくらいダメージが蓄積されるのか、これはこれで実に興味深い。
メンテナンスを続けて末永く使っていくには、それなりの費用が掛かることを覚悟しなければならず、実用性や経済性の観点では、ハッキリ言って無駄でしかない。コレ!と決めた機械には、費用を掛けて維持し、コンディションを常に上々にしておく。この傾向、車趣味と似たようなものがある。