横浜港大さん橋を母港として、長らく運航を続けているレストラン船『ロイヤルウイング』が、2023年4月30日で運航を休止することになった。氷川丸と共に、大さん橋で見慣れた船が見られなくなる?ということで、写真データとして残すべく現地へ向かう。

大さん橋について、さっそく撮影開始。運航休止間近なのに、熱心に撮影しているのは私を含めて二人だけ。出港するまで時間があるので、しばしの雑談となる。曰く、「これ(ロイヤルウイング)の引退報道で急いで来たんですよー」とのこと。「自分も似たようなモノっす」。
鉄道車両の引退が近くになるにつれて、混沌と喧騒の渦というのが染みついているだけに、居合わせた船舶ファンと雑談しながら、あれこれ撮影できるのは気楽なもの。

後方から。この船の経歴として、1959年7月に進水、1960年竣工。人類が月面に足跡を残してくる以前から活躍し続けている、超ベテラン船。当然、現役で稼働する日本の客船としては最古となり、極めて長い就航期間は世界的にも希少だという。

船尾には船名、母港を示す横浜の文字。こういった細かいディテールをメインに片っ端から撮影していく。

ファンネルの根本に並べられているエアコンの室外機の数々。まるで工場やオフィスビルを思わせる陳列で、船内の空調システムは改修に次ぐ改修なのだろうか。設置部分の都合上、潮風や海水を浴び続けることになるが、どれだけ塩分のダメージを受けているのか。とても興味がある部分だったりする。

船名。使用しているフォントは分からないが、ぱっと見た時点では金文体?と思わせる美しく整った印象を抱く。

乗船開始。ティークルーズ時間帯で、乗客も実に様々。ドレスコードの指定があるイベントもあるそうで、そうなるとそれなりの格好と態度を求められてくる。フェリーとは違う性質の船なので、ドレスコードがなくてもちょっとした気遣いがあってもいいかも。

出航時間が過ぎてもブリッジが格納されず、恐らく遅刻客がいるなと思っていたらビンゴ。ようやく銅鑼が鳴って、少し遅れて出港となった。

決して広くはない港内を後退しながら、右に左に細かく進路を調整し続ける。

だいぶ離れていって、ココがカメラの限界。ロイヤルウイングに変わる新造船の計画もあるそうで、見慣れた光景に馴染むのもすぐだろう。