実体験のおかげで

最強寒波を越えた夜明け前。午前4時半、起床。真っ先に窓を開けて、外を確認。特段異常なし。予報どおりの寒さで、0℃を下回っていることは間違いなさそう。見渡せる路面は乾いており、登山靴での通勤はしなくてよさそうだ。

駅から職場に向かって歩いていると、ビル風や陸橋特有の横風で寒い…を通り越して風が痛い。唯一失敗したと思ったのが、手袋を着用しなかったこと。この程度の寒さなら耐えられると捉えていたが、吹きつける風にやられてしまったようだ。職場に着いてロッカー室に入るころには、手の甲は寒さで真っ赤。特有のかゆみと急激に表皮がガサガサになっていく様子から、まさかのしもやけか。

とはいえ、防寒着を重ね着したくなるようなレベルではなく、動き回っていれば我慢できる。というのも。

真冬の長野県茅野市の蓼科高原。風呂場から持ち出した濡れタオルはその場で凍結し、湯を宙に撒けばドラクエのマヒャドの如く、視界全体を白くできる。屋根から下がったつららは、即席のアイスソード。

JRの北陸線。日本海側から吹きつける強風、すぐに足跡を消していく大量の降雪。そんな中で列車を待ち続け、指の感覚が失われながらもカメラのシャッターボタンを押し込んでいく。「そういうことやるなら、南今庄とか?」と言った大先輩。正解。

こんな実体験を繰り返しているおかげから、今日の寒さはまだまだ許容範囲内。だいたい、都心部でも雪が降ればいそいそと出かけてはあちこちを撮影していく性質があり、寒ささえも楽しんでいる節はあるが。

昨晩の天候予測でもそうだが、実体験を通した自分なりの判断は大きく外れることはない。だが、この経験は、年を取っていくにつれて変なプライドの原因になり、まだ大丈夫という油断に繋がってしまう弱点がある。新しい物事に接して、常に経験値をアップしていかなければならない。