突然預けられたカシオPROTREK PRW-3500Y-1。旧モデルながら現在でも修理対応となっていて、それならばと傷んだバンド交換と内部清掃をカシオに依頼したのが5月上旬のこと。
カシオ修理受付センターではバンド交換と清掃で終わるかと思っていたら、まさかの錆の発覚。プラスして構成部品の不良も次々に提示されて、この際だから不具合箇所は全てリフレッシュしたれとGOサインを出す。
修理終了連絡と返却のために発送連絡が入ったのが27日。カシオ修理受付センターは近隣なので翌日配送が可能、到着は本日28日。さっそく開封して、状況調査となる。

裏蓋から生じた錆がケース側に付着している。使い込みながら、洗浄していなかったG-SHOCKではよくある光景。ウレタンケースは錆ないが、裏蓋からの錆が膨らんでケースを歪ませてしまい、密封性が悪くなり、ネジ穴が壊れていく…という悪循環が待っている。
カシオ修理受付センターからは、ガラス内側は清掃不可能判定とされ、ケース一式交換となった。汚れが取れなくても、錆で歪んでいる可能性がある以上は交換しか対処できない。ソーラーパネルが組み込まれ、細部までの清掃が行き届かないためだろうか。
どのような汚れ具合からチェックするために指先で触れてみると、汚れを拭い去ることができた。ガラス中央の一部で色が変わっているのが拭い去った跡、周囲の灰色部分が全て汚れ。黒い紙の上に載せると、汚れによる変色具合がよく分かる。

裏蓋の錆。汗が隙間に入り、水分と塩分が長らく残り続けたことによる影響だろう。時計をしながら汗をかいたら、使用後に拭き清掃、ヘビーデューティーに使える時計なら真水で洗浄。最終的には、定期的にオーバーホールするのが錆を防ぐ手段となる。

外装部分は全て交換されたので、見た目は新品に戻った。ガラス内側の汚れが無くなり、液晶も見やすくなった。

修理前と比べると一目瞭然。

錆はモジュール本体にも影響を及ぼしており、やはり交換されている。再使用されている部分よりも交換された部分のほうが多く、補修用部品から一本の時計として組み上げられている。裏蓋交換によりシリアル番号も変わっており、実質的には別個体の時計になった。

交換され返却された部品、時計本体、修理明細書。預かっているものなので、基本は腕に装着することなく時計置き場に並べて、飾っておくことが主体になる。
大量生産に都合のいい構造と販売方法で、その後のサポートをあまり考慮されていない時計。極端な表現として、使い捨てとなる時計に対して、メーカーに修理を依頼してみると、どういう扱いになるのか。いろいろと知ることができた。