灯油ストーブ

職場や店先の事務所に暖房用の灯油ストーブが置かれるようになり、動作していると温まろうとして、早くも場所取りするようになった。冷え性持ちなので足先は冷たく、短時間でも温めておけば全身の保温状態や体調まで全く変わってくる。

灯油ストーブの点火は時間がかかる。このちょっとした待ち時間がじれったいが、悪いものではない。しばらくすると、灯油が気化器内で液体からガスに変わって着火。独特のニオイを漂わせながら、一気に炎が広がる。このニオイと炎の広がり方は、昔から好きなもの。炎を見ていると落ち着く感じがするのは、火を扱う哺乳類としての本能か。そして灯油の燃焼のニオイ。昔は家でも灯油ストーブが活躍しており、ニオイによって当時の記憶が蘇るためだろう。

灯油ストーブに関する昔話や出来事はいろいろ聞かされてきた。空き時間に鍋焼きうどんを作っていた、ジェットエンジンのような外観のスポットヒーターの吹き出し口で、スルメイカとサツマイモが焼かれていた、夜間に他部署から灯油の奪い合いなんてのも。今となってはどれも説教モノで、古い時代のエピソードの類といったところ。

灯油の価格は18Lで1,000円前後というイメージがあった。現状はどれくらいの価格なのか調べてみると倍近く、2,000円に届きそうな勢いで、異様に高くなっている。1シーズンの暖房費が家計に直撃…というのがようやく理解できた。