どこに刺すか

採血を見ていると、今回はこの血管かと思っていたら、いや前回はもっと深いところから抜いていたぞ?と思い出すことがある。椅子に座って両腕を見せると、ゴムパイプのように血管が浮き上がるので、基本的にはこの浮き上がった部分に穿刺する。

わざわざ腕の深い血管から採血する理由としては、「神経の走行が少なく」「太い血管が浅くて」「痛みを感じにくい」といったメリットがあるようだが、表面に浮き上がってきた血管のほうが回数が多く、結局は刺しやすい場所を優先しているのかもしれない。

注射針の扱いは、上手下手が完全に分かれる。上手な人だと全く痛くないが、下手な人だと視界が歪むほど痛い。地獄を味わった採血は今まで2回。1回目は献血のときにやられたもので「血管に当たらないですねー」と、注射針を腕の中に突き刺したまま、グリグリと血管を探査。

腕と平行に刺したはずなのに、血管に当たらずに、最終的には腕と直角に突き刺されていた。しかも抜かずに刺されまくったので、地獄の苦しみを味わった。血管に当たることはなかったが、針を突き刺したことには変わりなく、扱い上は「献血済み」となった。見事に献血不審に陥って、その後の献血に出向くまでは、相当な年数を要することになったが。

2回目は腫瘍摘出手術を受けるとき、事前検査の際だ。注射針を突き刺して血管には見事当たったが、針を抜いた後の処置に手間取ってしまい、内出血を起こした。右腕で採血したのだが、派手な内出血を起こして、肘の内側を中心に腕が紫色に染まっていった。鈍痛に悩まされて力は入らなくなってしまい、握力は完全に失われてしまった。回復するまでに1週間くらいはかかった。

単純に痛かったものであれば腫瘍摘出手術の麻酔が間違いなくトップだが、今回は採血の穿刺限定なのでこれは除外。