とりあえずは肝臓だ。ストレス発散手段はいろいろあるが、その一つに手術動画を見ること。今回は肝臓に関する病気の症例写真や記事を読み漁り、発展して手術の動画を片っ端から見る。
モニターが血の赤を表示していることが多くて、夜の疲れた目にはけっこうなダメージ。おかげで白い壁を見ると、緑色の残像が見えるほど。近年はHD動画が多くなって、術野が細かく表示されるようになって助かる。
肝臓は、胸から上腹部にかけてを占める大型の臓器。手術をするとなれば、侵襲(いわゆる切開)がとても大きくなってしまうのが難点。肋骨の一番下あたりからヘソに向かって縦に切り、さらに自分から見て右のわき腹に向かって横に切る。
術後の写真は、それはもう痛々しい。術後の苦しみなんて、想像を絶することが簡単に思い浮かぶほどの切り傷だ。患者の負担を減らすためにも、小さい穴をいくつか開けて、そこから腹腔鏡(カメラ)を突っ込んで手術をする方法が開発されるのも納得。
・限界点を突破しない限り、自覚症状を起こさない肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれる。8割ほどが壊れて、ようやく自覚症状が出るが、その場合は手遅れのことも。厄介なことに、肝硬変の場合は、非可逆的。つまり、治らない。
・凄まじい再生力を誇り、7割を切り取られても時間が経過するにつれて元に戻る。要する時間は二週間とも、数ヶ月とも。
・肝臓の持っている機能は500ほど。同じ機能を化学工場で実現しようとすると、5階建て規模になる。
人間の肝臓はともかく、家畜などの他哺乳類の肝臓は見ててちょっとキツかった。見慣れていないせいだろう。