会社の先輩は年末の大掃除が大嫌いで、曰く「年末に慌ててやるくらいなら普段からきれいにしておけば、年末はラクだぞ」と。それもそうだと、遠い昔に言われたことを今も忠実に守っていたりして、特別に気合いを入れてやるような清掃部分はなく。棚類は全て簡単に動かせるように配慮しているので、ホコリの溜まりやすい背後の清掃も苦労しない。
そうやって大掃除までは至らないものの、せっせと掃除していてふと気が付いたのが、どうも年末!という感じがしない。いつもと変わらぬ月末でしかなく、年末年始という特別なシーズンという感覚を抱かない。
時間軸を元に戻してみると、まず10月末。ハロウィンのお祭り(騒ぎ)がない。渋谷のアレではなく、ここで言うお祭りとは川崎の仮装パレードだ。趣向を凝らしたコスプレが凄まじく、街を闊歩する『魑魅魍魎』は見もの。年々規模は増加しており、今では周辺施設まで巻き込んだ一大イベントに成長したが、世間の状況をまともに受けてしまい、今年はオンラインイベントになってしまった。
11月に入ると、早くもクリスマスシーズンに入ってくるが、こちらも世の中が世の中なので、人が集まりそうなネタはタブーとなった。早いうちから「おうちクリスマス」等で、早い話が外に出るなという流れに。街頭の電飾やクリスマスツリーといった飾り物を見ることは無く、異様な混雑なるケンタッキーフライドチキンの店舗も静かなものだった。
記事のネタとして二十四節季を扱うことがあり、それだけ一年における季節感の変化を楽しんでいる。よって宗教の壁を取り払った日本らしいイベント、先に示したとおり、10月のハロウィンから12月のクリスマスといった、無くても別に困らないイベントも、実は季節の移り変わりを実感するための、重要な要素だった。それが無くなっている現状では、一年の終わりが近いのに気分的な整理がつきにくくなっている部分がある。
この先、数年はマスクが手放せない生活となりそうだ。新型コロナウィルスの感染に怯えながら、ただ漠然と月日が流れていく世の中に翻弄され、季節の変わりようをまともに見れない状態が続くのかもしれない。