行政の指導によって、マンションには駐車場の設置義務があるそうだ。これが『各戸駐車場100%完備!月々〇,〇〇〇円!』といったウリの文章に繋がってくる。そういうマンションなら車好きにとっては気楽といえば気楽だが、逆に申し訳程度の駐車場しか備えていないマンション…少し古いタイプの場合は、決して安くはない外の駐車場を借りなければならないことになり、いろいろと考えさせられるものがある。
時代の変化から、車を持たない、カーシェアやレンタカーで十分という考え方が広まるにつれて、マンションの各戸に割り当てられた駐車場が埋まらなくなり、空きが出るようになる。駐車場の収入は改修費用の積み立てや管理費に繋がっており、空きが出ることは収入不足、将来の地雷案件として時々ニュース記事に出てくるようになった。
空いている駐車場を外部に貸し出す、しかも周辺の相場よりも若干安価にして…とは、空きを埋める手段としては思いつきやすい。が、マンションの住民ではない人間が敷地内をウロウロされるのはけっこう不気味で、セキュリティ面で必ず懸念が出る。各戸の横の付き合いが希薄…とはよく言われるが、これが不思議なもので外の人間は「マンション外の者」とすぐ気づかれる。こうして、空いた駐車場はとりあえず空きっぱなしとして、棚上げ状態になってしまう。マンションの住民が車を持っていないのだから、外部からの契約者もそう簡単に現れるものではないようで、大量配布されるチラシの多さが切実さを物語る。
私自身、二台目が欲しいという願望がある。例えばS660、N-ONE RSあたり。そんなときに外部駐車場の賃貸料金の安さを見ると、けっこう揺らぐものがあり、月々の諸費用を算出してみたりして、妄想だけならタダ。
この手の駐車場は、そもそもが各戸の割り当てだったもの。よってマンション内の住民が優先される部分があり、契約書を良く読むと「マンション内から新規の契約者が出て空きが無かった場合は、外部賃貸契約を終了して速やかに明け渡す」といった趣旨の文章が出てくる。この一文が、二台目という暴走を抑える鎖みたいなものか。駐車場を安心して使えないと、車なんて持ちたくはない。