血液

今まで生きてきて、当たり前だがあらゆる傷を受けてきたし、その度に血を流してきている。その経験則から言うと、こんな感じ。

・服に落ちた血は、繊維の細かい部分まであっという間に浸透する。少々の量でも、広範囲を血染めにできる。

・皮膚の内部組織が鮮明に見えるような、あまりにも深い傷は、負った時点では痛みをほとんど感じない。傷口が癒着し始めてからが、かなり痛い。

・一気に切るよりも、少しずつ切り刻んだほうが精神的にもダメージは大きい。

・静脈血は滴り落ちる。動脈血は噴出す。

幅1cm、深さ5mmほどの(皮膚を大きく裂いた)傷を作ったときは、止血しようとする両手は完全に赤く染まった。傷口は表皮で、下には毛細血管が走っているだけ。特に太い血管は走っている部分ではないが、両手は真っ赤になる。

例えば、缶コーヒーの190ccを服の上にかけたら、かなりの量と思えるだろう。それくらいの出血では、致死量には及ばない。60kgの体重の場合で、血液の量は約5L。そのうち約20%(1Lほど)を失えば、失血からのショックが発生し、約30%(1.5Lほど)で死の危険に達する。

先の缶コーヒーの例から、今度は牛乳パック1L分に置き換えて、それを血と考えれば「血の海」とはどんなものなのか想像できる。逆に言えば、体重との比率から分かるように、人間の体内にはそれだけの血液が巡っていることになる。