方針を受け継いで

休日出勤の日。世間は夏休みのシーズンで、通勤もラクラク。朝から高速道路の事故情報を見ることになり、各交通機関の下り線の混雑状況を眺めることになった。混むと分かっていながら、人ごみや渋滞に突入していく光景を大変だべなぁとせせら笑うのが私というもの。

父親も運輸業の人間なので、お盆期間中においては書き入れ時。そんな家庭環境から、子供のころの家族旅行は世間が夏休み期間が終わってからだった。学校の夏休み期間を基準にすれば、8月後半のタイミングになってくる。しかも両親揃って根っからの渋滞嫌いという性質があるため、家の出発は遅くても6時。5時前には起きて準備や朝食を済ませて、終わり次第出発!みたいな。

遠出の際の、この行動パターン。現在でもドライブで出かける際の基本方針となって受け継がれており、ちょうど下り線が混雑する時間帯には、既に観光地近くの道路を走っていたりする。下り線の渋滞に巻き込まれていた人たちが、観光地に押し寄せてくるあたりでは、また次の目的地に向かって移動を開始することになり、人ごみに紛れてしまうことは殆どない。だいたい、人々の喧騒から離れるのがドライブや旅の良さなので、あえて人が多い中に飛び込むなんてナンセンスではないか。

お盆期間中が終わりに近づき、Uターンラッシュで上り線が詰まっている横をスイスイと下り線を進む爽快感も、子供のときに覚えていた。上り線での事故が起きれば、見物渋滞で下り線も詰まることは多々あるが、早朝出発のおかげで渋滞に巻き込まれることは無く。

ピーク中の現地では人の波に飲まれ、店員や係員に余裕がなくなってくる。そういったネガティブな環境から解放されるのが、お盆期間が終わってから。すると、接客にもゆとりが出てきて普段どおりの親切な対応に戻っていく。

以前までの仕事環境であれば、お盆期間中でも普通に仕事していて、連休は全く無かった。現在はピーク期間中は列車を大量に走らせる営業パターンから、お盆期間中に連休が設定されるようになり、これが地味に困るようになった。どこへ行こうにも混雑と渋滞を考慮せねばならず、それで疲れるくらいなら、体調を整えるための休暇にするしかないようで。

どこかへ行くなら、やはりお盆期間を外すに限る。まとまった有休も取りやすいことから、今は大人しく過ごしていたほうがよさそう。混雑を避けて休むいう両親の方針を受け継がなかったら、人ごみに向けて突き進んでいたかもしれない。