J21

愛知県名古屋市の金城ふ頭にあるリニア・鉄道館においては、一部の展示車両が入れ替わっており、今年7月からはN700-9000系が展示されることになった。

入れ替わることになれば展示終了となる車両もいて、300系の量産車J21編成がリニア・鉄道館からの引退第一号となった。最も慣れ親しんだ車両だったためか、あまり写真は撮らなかったのが後悔している点。鉄道はナマモノなので、キレイな構図ばかりを狙うのではなく、とにかく撮っておくだけでも年数の経過で不思議と味わいが出てくるもの。

300系J21編成

展示中だったときのJ21編成。今は解体されて現存しない。どこをどういじるかは今もハッキリ覚えていて、修理を命じられれば自然と動ける自信あり。

静態保存のために、目に見えるところは一通り塗装し直しているが、内側までは手が回っていなかった。例えば、便所用のタンクには水が入れっぱなしだったとか、シートのフレームには汚れが溜まったままなどなど。

300系量産車の台車

300系の乗り心地の悪さは目立っていた。あまりの酷さに、後継となる700系では車内快適性が重点項目に取り上げられるほど。そんな乗り心地を改善するため、流用チューンとして700系の台車部品を装着する改造を行った。主にダンパーを硬くする方向でセッティングし、空気ばねの動揺も抑え、車体が派手に振れないように配慮。写真は流用チューン後のもの。

J21のマーク

全検(オーバーホール)直後は白い車体も、走れば走るだけ汚れていき、だんだん黄ばんでくる。車体に貼られたステッカーも、ひび割れてボロボロになっていく。写真のように、キレイなステッカーと白いボディというのは、実はあまり見る機会がない。

300系のエアコン

台車を含めた床下機器は、真正面から見るよりも、ナナメ視点からのほうが見慣れている。こちらは空調装置(エアコン)。ここに限らず、あちこちがボルト止めになっているので「ボルトは折れるもの」「折れたボルトは抜き取ることができる」といったことや、タップやダイス、エキストラクター等の工具類の扱い方は、実践を通して毎日勉強、あっという間に覚えることになった。

展示車両が入れ替わってしまうことは残念な一方で、もう一度行くか?という気にさせてくれるから、別に悪い話ではない。新たに展示されるN700-9000系は一度しか関わったことがなく、どういう車両なのかは殆ど知らないので、落ち着いたころにまた見物に行こうと思う。