肛門から放たれる屁の噴射速度は、12km/hもあるという。ちょっとしたジョギングと変わらず、ダラダラした走りの自転車レベルだ。換算、秒速として約3m/sとなる。
放屁した瞬間、ブバッと激しい音が出ることがある。温度環境にもよるが、音速は340m/sと仮定する。肛門の角度と方向、屁の噴射速度及び放屁音の関係から、ブッと音が聞こえてから、肛門と正対する3m以内であれば、1秒足らずでおならガスを吸引している可能性が極めて高くなる。悪臭を振り払おうと周囲を扇ぐと、空気と屁を混合してしまい、拡散することになる。
一日の放屁量は0.5Lから2Lとなり、ある実験によれば一回の放屁につき、33mlから125mlが出るそうだ。これが3m/sの速度で噴射されるので、例えばエレベーター内などの狭い空間であれば、離れていてもほぼ確実に屁を浴びせることができる。
となると、宇宙などの無重量状態において、勢いよく放屁した場合、体を僅かに動かせる噴射となるか。計算式が面倒になってくるので省略するが、連続的に放屁した場合に限って、理論的には数センチほど動くだけの推進力になるようだ。宇宙船内での放屁は危険なシチュエーションの一つだが、実験する機会はあるのだろうか。