出張無事終了。帰り際は雑談に付き合っていただき、あっという間で助かりました。>車島住人
行きがN700-2000系(X編成スモールA)、帰りがN700-1000系(G編成ラージA)という違い。同じN700系でも、乗り心地から車内環境までまるで違うことを実感させられた。
二週間前の出張においては、行きがN700-1000系で乗車位置が11号車。そして今回の行きも11号車で、予約された席まで一緒。二週間前の出張においても、一緒だった先輩と共に「またここかよ!」と笑う。さっそく座って、品川駅を出発した途端に、足元から細かい揺れ…バイブレーションのような振動とブーン…という低重音が感じられた。すぐに源を思い出し、ここにはトランス(主変圧器)がぶら下げられている。
新幹線の電源として、交流25,000Vの電気を架線からパンタグラフを通じて取り込む。取り込まれた電気が次に向かうのは、床下にあるトランスで、ここで各種搭載機器に応じた電圧まで降圧させる。トランス内にはコイルと鉄心があって、交流の電気が加えられると僅かばかりの膨張と収縮を繰り返す。鉄心の細かい動きはトランスそのものを揺らし、人間には振動という感触、そして騒音として聴覚で感じ取れるようになり、これを磁励音という。
加速や減速のときは、流れる電気が特に強くなるので、応じて磁励音も変化する。昔に比べて聴覚が敏感になってきているので、到着までの一時間少々はけっこう苦痛だった。感覚的には、引退した300系のトランス搭載車と似たり寄ったりで、煮詰め不足なのだろうか。二週間前の出張の際は、ここまで気分が悪くことは無く、そもそも床下にトランスがあることを一切感じさせなかった。
帰りはトランス搭載車を避けて単なる電動車を選び、主に乗り心地の違いを探る。N700-1000系のほうが座り心地が良く、形状や材質の変更がばっちり利いている。既に10年近く走り込んでいるN700-2000系と比較するほうが間違いなので、仕方ない部分もあるが。防音対策が向上しているのかモーター音をはじめとする様々な騒音が小さくなり、静かな車内環境が作り上げられていて、乗車に伴う疲れはなし。その一方で、駆動部分からの騒音が出てしまっているところが、WN継手を使う新幹線ならではの特徴的な部分かもしれない。
ベースとなって完成度が高かったN700-2000系と比較しても、N700-1000系は片っ端からブラッシュアップしている印象で、見た目は一緒、中身は別モノという感じ。5年で大幅な進化を遂げていることがよく分かった。そしていよいよ、来年にはN700Sの確認試験車が登場する。「N700Supreme…最高のN700」と名付けられているだけに、どれだけ変わるか。とても楽しみだ。