防錆実験

EK9シビックRのフロアパネルに錆びで穴が開いてしまい、穴を一時的に塞ぐために亜鉛テープを使った。鉄(フロアパネル)よりイオン化しやすい亜鉛を組み合わせ、先に亜鉛を腐食させることで鉄を守る犠牲防食効果を得られる。

そんな亜鉛による鉄の防錆効果とは、どんなものなのか。実際に試してみることにした。

鉄と亜鉛テープ

適当に用意した鉄板を研磨し、防錆のために施されていた亜鉛めっきを剥がす。次に三井住友金属鉱山伸銅株式会社が発売する亜鉛テープ(ZAPテープ)を数センチほど切って貼り付け、試験片の完成。この亜鉛テープは、冒頭で書いたフロアパネルの穴塞ぎのために使用した、亜鉛テープそのものだ。このままベランダの外に吊るし、風雨に晒して腐食させる。

風雨に晒して二ヶ月後の鉄板

風雨に晒して二ヶ月が経過。中心部分の四角いところは、亜鉛テープを貼り付けた部分で、その周辺では錆びが進んでいる。しっかりと亜鉛めっきを落とせなかったためか、ところどころで錆びていない部分が生じている。

風雨に晒して一年半後の鉄板

スタートからさらに一年半が経過した。残っていた亜鉛めっきは完全に消失し、スタート時の試験片と比べると同一のものとは思えないほど、ボロボロになってしまった。亜鉛テープの銀色部分だけが妙に目立つようになっている。

風雨に晒して一年半後の鉄板

その亜鉛テープを剥がすと、ご覧のとおり。亜鉛の犠牲防食効果により、亜鉛テープが貼られていた部分だけは鉄板が健全な状態を保っていた。この結果から「錆びる前の防錆には、亜鉛ベースの防錆剤が有効」ということが分かった。その後の勉強で、錆びた鉄に亜鉛を使う場合は、徹底的なケレンを行わないと防錆効果は薄く、あくまで錆びていない鉄の防錆手段であることも分かった。

鉄に対する亜鉛めっきの効果も高く、腐食しにくくなるようメーカー側もしっかりと考えていることが、展示品目として設定されている