複数の個体がそれぞれ別な部分で破損していて、ある個体の破損個所に他方の個体から取り出した良品を組みこむことで修理を行うのが、共食い修理。作業例がこちら。

パソコン用マザーボード。CPUクーラーの取り扱いミスで、R100の220抵抗とC115の積層セラミックチップコンデンサを破壊してしまった。背後に当てているのは間隔1mmのスケール。部品一つがゴマみたいなサイズで、ハンダ付けしている部分は1mm以下という細かさ。VIA C3M266-L、登場は2002年末、2005年に中古で入手、その後電解コンデンサの一斉崩壊から見事に復旧。2016年現在、動態保存状態ながらも使用中だったりする。
修理となれば、破損したこの二つの部品を付け替えることになる。ちょうど手元には、認識不良で使えなくなったメモリーが転がっていた。さっそく部品のみを摘出し、そのままマザーボードにハンダ付け。拡大鏡なんて便利な道具はなく、裸眼一発勝負。幸い、回路パターンは剥がれておらず、修理後は正常復帰。
このマザーボードは、VIA C3を動かすためには絶対に必要なもので、代替手段が完全に失われている現状では、あらゆる手段を用いてでも修理するようにしている。自然消耗ならともかく、取り扱いミスによる再破損は絶対に起こさないよう、慎重に取り扱っている。