歩道をダラダラと歩いていて、フェンスで囲われた緑地帯の片隅に、その場には似つかわしくない見慣れぬ花が咲いていることに気付く。
「なんかバラっぽくねぇ?シーズンいつだっけ?」
「トゲあるからバラでしょ」
とりあえず撮影しておき、花に詳しい人に写真を見せるとやはり「バラ」とのこと。いわゆる秋バラで、一般的に言われる見ごろからはかなり遅い。とはいえ大気が汚染され、ロクでもない土壌環境でも花を咲かせるとはなかなか驚異なこと。

フェンスのフレームが邪魔で、右側にうっすらと写り込んでしまった。
ピンク色と紫色のバラで、肉眼ではもう少し鮮やか。最大のナゾは、なぜこんなところにバラが生えてきたのか。野良バラか、人為的に種が蒔かれて生えてきたか。
何もないところに突然生えてくるとなれば、搬入された土壌に種が混入していた等が思い浮かぶが。そういえば、近隣に花き部の市場があった。ということは、緑地帯へ種や根が捨てられたか落ちたか、そこから枯れることなく生えてきた可能性も考えられる。
狙っているわけではないのに、何かと変なものが見つかりやすい、この歩道。徒歩や自転車問わず、徘徊を好む理由がこれかもしれない。