マイクロソフト社の創業者ではない。
掃除機のヘッドを処分するために解体していた。ヘッドの中にはモーターと回転ブラシが組み込まれ、カーペットやフローリングのゴミをかき集める構造になっている。金属部品と樹脂部品に分別して、なるべく環境負荷を減らす意図がある。
モーターはいつもの整流子式で、ベルトを通じて回転ブラシへトルクを伝達する。ここまではよく見られる構造で、特段珍しいものではない。

スリップを起こさないように、コグベルトを使っている。そのベルトをよく見ると、GATESなる文字があるのを発見。あれ?まさか。

GATESのベルトというと、EK9シビックRに限らず、B型エンジンのタイミングベルトで使われているゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社が思い浮かぶ。実際、ベルト表面に表記されている112-2GT-5という型番で調べてみると、同社から販売されているパワーグリップGTベルトシリーズの一つであることが分かった。
エンジン用のタイミングベルトだけでなく、掃除機の部品としてゲイツ・ユニッタ・アジアの製品を見ることになるとは、思いもよらなかった。掃除機ヘッドの故障といえば、モーターが焼き付くかベルトが切れてしまうかというオチは少なくないだろうが、異様な耐久性は作り慣れた整流子式のモーター、そしてゲイツ・ユニッタ・アジアのベルトも関係しているかもしれない。
逆に名の知れたメーカー品を使っているあたり、コスト面では厳しい場面があったことも考えられる。技術力では褒める意味での変態であり、なにかと変わりモノ扱いされるだけある。
ヘッドは全く壊れず、掃除機本体が文字通り割れることになり、機械類は無傷で樹脂が脆いという、これまたメカ優先の変態企業の本質を垣間見ることになった。