起きていたCD-Rの寿命問題

長らく高価だったCD-Rは、台湾メーカーによる価格競争が勃発。1枚数百円どころか、数十円という驚きの安さまで達し、どいつもこいつも焼いて焼いて焼きまくり!という、それはそれで愉快痛快な時代があった。

そんな価格競争に応じるかのように、CD-R用のドライブの性能向上と価格下落が一気に進む。半月程度で、史上最速!最高〇〇倍速の書き込み対応!といった新型ドライブが発売される世の中。

現代のようにUSBメモリは普及しておらず、ネット環境はADSLの8Mといいつつ、そんな数値は理想論でしかない。大容量データのやり取りはCD-R/CD-RW、他のメディアといえばCFカードやSDカードが見られたが、コスト的に16MBや32MBがせいぜい。

そういった古き良き時代に焼かれたCD-Rの崩壊が始まっていることに気付き、これがデジタルメディアの寿命問題かーと冷静に捉えていた。2020年あたりから、過去のCD-Rが読めなくなる恐れがあるとちらほらと警告が出ていたのを目にしていたため。

壊れ始めたCD-R

レーベル層に変色が始まっており、そう遠くないときに剥がれてしまうだろう。さすがにデータを失うわけにはいかず、急いでコピーしてバックアップ。

今のところ異変が起きたのはこの一枚で、もっと言うと唯一の台湾製メディア。後々、CD-Rの寿命は値段と比例する部分があることを知り、台湾製メディアから太陽誘電製のCD-Rに焼き直し、長期保管を視野に入れていたことが効果的だった。なぜ、この一枚が太陽誘電化を逃れていたのか。

太陽誘電がCD-Rの生産から撤退して久しいが、まだブランクメディアは残っている。使い切るまでは相当の年数が必要だが、では使い切った未来に、再び高品質なブランクメディアが簡単に手に入るかは分からない。