接触・非接触

ここのところ、ベアリング(ボールベアリング)を選定する作業が続いている。サイズはある程度規格化されているので問題はないとして、接触式と非接触式のどちらかを選ぶことになる。

接触式はベアリングの内輪部分が蓋(ゴムシールや金属シール)で接触しており防水性や防塵性といった耐久性が高くなる。しかし、常に接触している以上は摩擦に伴うロスがある。非接触式の場合は内輪が蓋(金属シール)と接していないため、摩擦ロスが少なく、高回転で有利。但し、耐久性はいささか落ちる傾向にある。

自転車もそうだが、エンジンRCカーにおいてもベアリングはちょっとした拘りがあって、接触式のベアリング択一。構造上のロスがあるのかもしれないが、粉塵まみれの汚損した路面で遊ぶ以上は、真っ先に重視する要素は防塵性能の高さ。

エンジンRCカーに限らず、今どきのRCカーを買ってみると、非接触式のベアリングが同封されていることが多い。寿命は短く、1日の走行でもゴリゴリとした感触に変わることもある。競技で一位を狙う等の目的があれば、高精度な非接触式ベアリングを別途購入。内部のグリスをサラサラしたタイプに交換し、予選で使い捨てるくらいの勢いだろうが。

日常のホビーユースではそこまではしない。確かにメンテナンスも楽しみの一環だが、使えるものは長く使いたい。それがベアリングの場合は接触式となり、路面から受ける粉塵の影響を減らすことができて、メンテナンス中の追加発注も不要になる。非接触式のベアリングを使っていたころは頻繁に買い替えていたが、思い切って接触式のベアリングに交換したところ、取り替えることが減ってその後の部品代が一気に低くなったことに驚いた記憶がある。

実際、乱雑に扱っていたランドナーのベアリング(ハブ)は10年以上ノーメンテナンスながら、シールがあったことで高い防塵性と防水性を示した。

カップ部分異常なし

玉押し側も異常なし

しかしシールがなく、接触式・非接触式どころではない、オープンタイプのクロスバイクは、10ヶ月でダメになった。接触式、非接触式問わず、まずは防壁があったほうが有利なことが把握できた。

玉押しのフレーキング

フレーキングが始まったところ

エンジンRCカーと同じオチになっているなと率直に思った。シールさえ組み込まれていれば、また違った耐久性を示しただろう。シールの有効性を目の当たりしたことで、耐久性を確保するために、接触式を選ぶ流れがますます固まっていく。

接触式ベアリング

信頼性も確保したいため、選んだのはNTN製の接触式ベアリング。青いベアリングはエンジンRCカーのドライブシャフトに組み込まれるタミヤのベアリングで、どのタイミングで壊れるのか実態が知りたく、長らくノーメンテナンスで使い続けている。

高価な機材と部品こそが正義と思い込むユーザー、そう思わせるような売り方が蔓延る世の中だ。普段使いを重視して耐久性を確保しつつ、長期的にコストを抑える手段は少数派なのか。そんな方針に適合できる部品を探し出すことは、難易度が高くなりつつある気がする。