日本の航空会社からダグラス機が引退して10年。日本航空(旧日本エアシステム)で最後まで活躍していたダグラス機、MD-90は2013年3月末の引退後、全機がデルタ航空に売却された。その後、新型コロナウイルス流行の影響を受け、航空需要の低迷によりMD-90そのものが運行を終了となっていた。

日本航空での運行が続いていたMD-90(JA8062)。かつては日本エアシステム所属で、1995年6月導入とのこと。日本エアシステムでのMD-90といえば、七人の侍でお馴染み、黒澤明監督がデザインした7種類の塗装が有名。このJA8062は元四号機となる。

エンジンをリアに装着しているので、エンジンの吸気口と主翼に並ぶ動翼が一緒に見ることができる『特等席』があった。MD系列に乗るときは、いつもその特等席を選んでいた。

小さな機体に分類されるとはいえ、間近で見るとけっこう大きく、部品類に関しても同様に大きい。例えば、このノーズギア用の予備タイヤ。機体に装着されていると気づきにくいが、予備品として置かれるとこのとおり。横に置いてあるカラーコーン並みのサイズがある。
気軽に写真を撮って、気に入らなければその場で消去。再撮影に挑む…なんてことは、今の時代ならでは。7種類の塗装でデビューした1995年当時はフィルムカメラが主流で、撮影して現像するまでうまく撮れたかは分からないもの。フィルム代が掛かり、そこに現像代もプラスされるので、コスト面でも辛かった。今のようにバシバシと撮るわけにはいかず、そんな背景もあって、旧日本エアシステム時代の写真は全く残っていなかった。

画像はWikimedia Commonsより引用。
ダグラス機といえば、この機体も印象強い。日本航空ではこのDC-10、改良型のMD-11を運航しており、日本エアシステムもDC-10を保有していた。

日本航空ではDC-10の計器類を保存しているらしく、このように展示されることがある。

エンジン関係の計器が並ぶ。先に示したように、エンジンはそれぞれの主翼に1機ずつ、垂直尾翼を貫通するように1機装着されており、計3機。こういったアナログ計器のほうが見やすいのは、旧来の人間だからか。

副操縦士用の主計器板。電源が切れているのでフライトディレクターは変な角度になっている。速度計、高度計、昇降計、水平姿勢指示計…各計器の見方は全く忘れていなかった。
10年も経過すれば、日本の空にこんな機体が飛んでいたのかと振り返ることになる。今後は航空便を使う機会が増えそうなので、空港へ訪れたときには積極的に撮影して記録しておこうと思う。