シビックRの助手席(左)側のパワーウィンドウモーターは新品で購入できず、海外からの取り寄せも不可能だった。
現車の、動きが極めて悪くなっているモーターはこの先交換することになるが、そうなると必要となるのは代替部品。ネタ的な意味を含めて中華製品に頼ってみようかと思ったが、装着部分の構造から余計なリスクは負いたくない。そこで手元にストックしてあるモーターを簡易整備して、復帰させることにした。

クローゼットの中に放り込まれていた、助手席(左)側用のパワーウィンドウモーター。見た目は悪いが、一応は正常動作品。今では考えられないような捨て値で放出されていたので、何かの役に立つだろうと何年も前に入手して、今日現在までストックされ続けていた。運転席(右)側用のモーターも保管してあって、こちらも構造調査のために分解する。いきなり本番となる助手席用モーターに手を付けて、修復不能になることを避けるための措置。

まずは運転席側のモーターを分解してみて、どういう構造か、なにを交換すべきか、グリスアップすべき部分はどこかを検討する。写真上側にあるのが、運転席側のモーター。写真中央右が、助手席側用として使うことになる代替のモーター。
では写真中央左は?クローゼットの棚から生えてきたこんなこともあろうかとストックしていた新品のモーターで、これも部品取りとして活用していく。
助手席側のモーターを分解した結果、モーターを構成する部分は全て入れ替えたほうが良さそうと判断。ローターASSY、ホルダーを含めたブラシ部分、ケースの三点。プラス、汚れて見た目が悪いハーネスも交換することにして、合計四点。

交換範囲が決まり、新品のモーターを分離していく。なぜかパッケージの中には説明書が収められていて、一応目を通しておく。クリップの数と位置を現車と合わせろとか、余ったハーネスは弛まないようにするといった、当たり前じゃないのそんなの…という印象を抱く注意書きが記載されていた。

モーター部分を入れ替えて新品のハーネスを装着し、助手席(左)側用のパワーウィンドウモーターが復活。正転逆転共に異常なし。分解調査に1時間(茶の用意、作業スペースの整理、作業用BGMの選定、テスト電源にパソコン用ATX電源を引っ張り出し、パーツリストの見直しが大半)、交換作業と後検査に15分。古いグリスのニオイが強烈で、しばらくは部屋が油臭かった。
分解したモーターのブラシとコミュテーターの具合から、超長期運用による摩耗はあまり気にしなくてよさそうか。現車に装着されているモーターも後々分解して、経年のサンプルとしてチェックする。窓の動きの悪さはモーターだけでなく、レギュレーター本体の油切れも関係しているだろうが。
全く異なる部品番号の新品パーツでも、一部が使えれば躊躇なくバラして組み替える。こんな一工夫は、今後どんどん増えそうな気がする。