腕時計の楽しみ方は人それぞれで、機械趣味がある私はムーブメントを構成する部品単位でも、興味の対象になってくる。そんな楽しみをより深くしてくれるのが、展示用オブジェの存在。

こちらはゼニスのオブジェ。ゼニスといえばエルプリメロと連想するほどで、同ムーブメントが発する軽快なハイビート音、納得できる価格帯、デザインに組み込まれた自動巻きローター…と、特徴やいいところを示すと延々と続く。
このオブジェの中には竜頭、テンプや香箱、各歯車が封じ込まれている。エルプリメロの部品は封入されていないが、それでもゼニスだ。独特の美しさがある。

続いて、ロンジンのオブジェ。航空時計でお馴染みで、さらにはスウォッチ・グループの一員となれば、より身近に感じられる。
バラされたクォーツムーブメントが封入されており、微細な歯車と大きな地板の組み合わせでバランスがちょうどいい。小さなオブジェの中に、精密な部品が大きく広がっている。
腕時計の部品は手に取って見ると苦労させられることがあるが、こうして樹脂の中に封入されていると、簡単に眺めることができる。ゼニスとロンジンの二つとはいえ、機械趣味を満足させてくれるオブジェクトたちだ。