相変わらず日中は暖かいものの、日が暮れてくると冷えるようになってきた。
こうも冷えてくると、入浴時間がかなり伸びる。冷え性持ちなので、身体の芯まで温まるのは時間がかかってしまう。中途半端な入浴時間では逆に湯冷めして寒い思いをするだけで、少々湯舟に浸かった程度では末端部分は冷たいまま。
じっくりと温める冬場の入浴には、本が欠かせない。機械関係の構造解説書や適当な小説を持ち込んで、湯船に浸かっている。数あるジャンルの中でも、西村京太郎の鉄道な推理モノは逆効果だった。読むのが止まらなくなって、今度は湯船から出れなくなったことがあったため。
温泉の露天風呂で長居することが気持ちよくなってきた季節でもある。少し火照った身体を冷やすべく、岩の縁に腰掛けて外気で冷やし、再び熱い湯船に浸かることを繰り返す。だいたい山を越えた先にあったりするので、ついでにワインディングドライブを楽しんでみたりして、程よく疲れたところに温泉とはちょうどいい。秋よりは寒く、冬よりは暖かい今の時期だけの、期間限定の楽しみ方。