2021年3月に予定されている、JRグループのダイヤ改正。毎回のことだが、あれが廃止、これが延伸、それが変更といろいろニュースになる。通勤で使う普段の電車も時間間隔が調整されることがあり、「改悪じゃねぇ?」とボヤくこともしばしば。
今回のダイヤ改正では、東京と大垣を結ぶ『ムーンライトながら』が廃止となるそうだ。かつて一度だけ乗ったことがあり、大垣発の上り東京行き。当時は定期列車でJR東海の373系を使っており、グループ客かつ閑散とした乗車具合だったこともあって、車端部のセミコンパートメント席を広々と占拠していた。
全国各地にムーンライトを冠した夜行快速が設定されていたものだが、次々に運転されなくなった。廃止発表がないまま、使用車両が解体されてしまい、実質的に廃止となったものもある。
そんな中で最後まで残っていたムーンライトながらも、ここ数年は休暇シーズンのみの臨時列車になっていた。さすがに廃止が近いと感じていたところで、ついでに使用車両が国鉄時代からの185系となれば、遅かれ早かれ終わりが見えたようなもの。そこにコロナ禍によって、ついに終わりを迎えることになった。
時間と体力はイヤというほどあるが、金はない(今もだが)。それでも遠出がしたい身ゆえ、青春18きっぷと各種夜行快速を使った列車旅は過去に散々やったもの。旅の始まりは品川23時55分発の9375M、臨時快速大垣夜行。定期列車のムーンライトながらに乗り切れない乗客を救済するために、おんぼろ電車を使った臨時列車が設定されていた。
373系の静かで整った環境のムーンライトながらに比べれば、9375Mは雲泥の差。しかも使用編成の都合によっては、日常的に乗る通勤用の電車(113系)が当たることもあった。コレになったときは狭い直角シートで一夜を過ごすわけで、全身の痛みに耐えられず、床で寝ていたもの。
青春18きっぷを無駄なく使うには、ムーンライトながらは東京から小田原間のきっぷを別途用意する必要があった。一方の9375Mでは、品川から川崎間の130円で済むことになり、金銭的な面では大助かり。この特性から、あえて9375Mを使っていた人は少なくなかったと思う。

一度だけ乗ったムーンライトながらの使用済みきっぷを探してみたが、なぜか見当たらず。乗った記憶だけがあれば今は十分で、そんな印象深い列車が無くなるとなれば、また一つ年を食ったことを実感させられることになった。ありがとうさようなら、ムーンライトながら。