異音の解決依頼で持ち込まれたクロック、三協精機のドラム型時計No.613Zのレポート最終編。異音の発生個所は駆動部、モーターやギアボックス内のグリス切れと判明。僅かに残っている古いグリスを除去し、新鮮なグリスを再度充填していく。

古いグリスを除去するにしても、相手はプラスチックの歯車。経年による劣化も考えて、ケミカル品による脱脂はしないほうがよさそうと判断、グリスを拭き取るだけに留めておく。プラスチックの歯車が使われている構造から、窒化ホウ素ベースの白いグリスを新たに充填した。
仮組して電源を接続してみると、動作音が殆ど聞こえない。あれ?壊した?と一瞬ゾクッとしたが、ローターはクルクルと回っており、まずは一安心。新鮮なグリスによる潤滑で、スムーズに回転するようになり、異音が出なくなっている。完全に組み直して再び電源につなぎ、異音なく時を刻み続けることや目覚まし機能を確認する。
無事に修理が完了し、あとは返却日を待つのみ。ご依頼ありがとうございました。