鉄道時計の精度チェック

ようやく、時計をじっくり眺められる時間が確保できた。プライベート用のオメガスピードマスターは拭いてキレイにして、仕事用の年差クォーツも拭き掃除。ソーラー腕時計の充電でベランダに干し、不調のグランドセイコーの様子を点検して。

日常の手入れが終われば、いよいよ預かっている鉄道時計の番だ。歩度測定の練習を兼ねて、さっそく精度をチェックしてみると。

修理前の鉄道時計の歩度

不調を抱えている機械式時計の見本みたいな、極端な右肩下がりのグラフが表示され、これには驚かされた。遅れが生じていることは預かったときの目視点検で分かっており、15分で4秒の遅れだった。それが実際には、一日500秒近い遅れになっているという測定結果。

懸念していたとおり、テンプの動きが悪くなっている。正常ならばグラフは一本となるはずが、二本のグラフが描かれていることから、激しい片振り状態が発生している。ビートエラーが135.1msとは、素人の対処でどうにかなるレベルではない。テンプのバランスとひげぜんまいの調整から見直さないと、完治しない。例えばブランコに乗っていて、背中側には小さく振られながら、腹側は大きく振られ、しかも振られる時間と角度が均等ではないことから、吐きそうになっているようなものか。

分解して洗浄、注油と組み立てはともかく、テンプ本体に手を出すのは困難すぎる。現状の歩度測定では、時計の姿勢(置き方)で変わる精度の違いまでは点検しにくい。まして、測定しながら調整というのは難しい。組みあがったタイミングで使えるよう、機材も揃えていくとしようか。