拠点復活へ

新東名の駿河湾沼津SAといえば、下り線においては現時点での最初のサービスエリアであり、上り線ならば最後のサービスエリアとなる。新東名に入って気合いを入れ直す、若しくは東名内の混雑を避けるため、前もって休憩しておく…というような理由があるかは分からないが、平日休日問わず混雑していることが多かった。展望もよく、気分転換にはもってこいなのかもしれない。

そんな駿河湾沼津SA(以下、下り線のハナシ)は、流入部から誘導されると、まず右に大きくカーブして180度ほど回り、それから車幅一台分しかない誘導路を走らされて、空いている駐車枠にはそのまま前進駐車で停める。出発するときは、誘導路を走ってくる車に注意しながらバックで駐車枠から出て、新東名へ合流していくコースとなっていた。

全ての車が駐車枠内にキッチリ停めているわけではなく、誘導路にケツがはみ出ている車がいるのは当たり前で、こうなると左右の確認が難しくなり、バックするのも一苦労。さらには駐車枠の白線を踏みながら駐車(VIP駐車、VIP止めとも)されると、ハンドルを切るタイミングがシビアになる。決して広くない誘導路には次々に車が入ってきて、出るにも流れを止めなければならず、心理的にも落ち着かない。そんな悪条件揃いのサービスエリアだけに、基本的に使うことはせず、休憩は駿河湾沼津SAから31km先の清水PAとなっていた。

先日の佐久間ダム訪問で、海老名スペシャルを飲みながら走っていた。新東名に入ったあたりで、体が冷えてしまったのかトイレへ行きたくなり、このままでは清水PAまでは我慢できない。仕方なしに駿河湾沼津SAに入ると、180度ターンはともかく、駐車スペースが妙に増えているような?どうやら拡張工事しているようで、トイレへ行ってその正体が分かった。

駿河湾SA工事告知

大きく変わったのは駐車方法で、前進駐車とバック退出だったのが、誘導路側に停めてしまえばそのまま前進退出が可能になった点。誘導路の幅も大きくなり、走ってくる車を避けたり、バック退出中の車を見つけやすくなっている。しかも180度ターンの誘導路の内側にも駐車スペースが確保されていて、複数台のドライブでの集合地点に使えるかもしれない。

何年かぶりにサービスエリアに入場して、一瞬で使いやすさが向上していることが体感できたが、ここまで大幅に変更するくらいなら、なぜ最初から停めやすい駐車枠パターンにしなかったのか、本当に不思議でならない。逆走流出を防ぐため、前進駐車、バック退出にしたという基本設定をどこかで見た気がするが、そのために使い勝手を悪化させ、事故の原因にも繋がってくる以上は、設計者のセンスを疑ってしまう。

東名と新東名においては、混雑や周囲の車の量による疲労を考えると、入りやすいサービスエリア、パーキングエリアが多い方が助かる。駿河湾沼津SAが使いやすくなったことは安心感が増え、しかも普通車枠が大幅に増えていることから、今後は休憩や集合地点として再び機能することになりそうだ。