降ってきたのは泥水?

昨日、ドラレコの装着作業中に雨に降られることになった。スマホから雨雲レーダーをチェックすると、ところどころに雨雲が発生して北から南東に向かって流れており、夕立の季節には早すぎる。幸いにも雨雲は非常に速く流れており、強い北風に乗っているようで、降っている時間も10分程度のこと。車内のあちこちに雨粒の跡が点々としているが、構わず作業続行となった。

さて、作業を終えて車体全体を見渡すと、茶色の汚れに覆われていることに気づいた。シルバーの車体でもハッキリと分かるほどで、白いS15シルビアに至っては酷く目立つ汚れだった。

車体の泥汚れ

粘土質の土が乾いて固まったような状態で、この正体は大気中の汚れだ。大気…というより、雨雲が発生するくらいの、比較的低い高度の上空は粉塵や細かい砂埃が大量に舞っているらしく、雨がパラパラと降ったことにより、雨水と共に地表へ向かって落下、車体を汚していった。このまま雨が降り続ければ、シャワーのように車体の汚れもある程度は落ちていくが、僅かな時間だけ雨が降ると、上空のゴミを地表に落下させるだけで終わる。しかも当時は非常に空気が乾燥しており、車体に付着した雨水はあっという間に蒸発し、汚れだけを残していった。

東京近郊各県でディーゼル規制が始まるまでは、半日でも窓を開けっぱなしにしておけば窓の桟は黒い粒で覆われ、出窓部分の棚は煤煙で字が書けるほどになった。雨が降れば車体は酷く汚れるし、居住地によっては、外に洗濯物が干せなかったというから、散々な環境だった。国がやろうとしないディーゼル規制を最初にスタートしたのが東京都で、それから国や周辺の県も規制に動き出した。おかげで煙幕のような黒煙を噴出す高公害ディーゼル車は次第に姿を消し、部屋も汚れにくくなった。そういえば、洗濯物を干せるようになったと聞く。かつてに比べ、大気環境はずいぶんと良くなった。

車体に残る茶色い汚れを見て、ディーゼル車によるかつての大気汚染を思い出すことになった。汚れの正体は北風に乗って遠くから運ばれてきた砂埃か、周辺の土地から舞い上がったものかは分からない。ディーゼル車由来の汚れではないことから、拭き心地は泥汚れの除去と殆ど一緒で、簡単に落とすことができた。少量の雨粒で上空のゴミが落下したことで、空はとてもキレイになっていた。