家から福島県の会津若松市まで行って帰ってくると、だいたい600km強といったところで、一日で往復できる距離。似たような距離では、家から新潟(港)までだと700km弱。100km程度の差だが、かなりの差に感じてしまうのが不思議なところ。その一方で、都心から青森を往復する1,400km以上の距離はあまり苦ではないのに、青森よりはるかに近い愛知県小牧市へ行くとして、中央道、東名、新東名を全線走破することは、苦行に思っていたりする。
地方から東京都心に向かって流入する各高速道路においては、「家近くまで帰ってきた」と思う地点がまるで違っている。東名高速なら御殿場IC、中央道は諏訪IC、関越道は新座料金所、東北道は宇都宮IC、東関道は習志野料金所。これらの地点を越えると、急に疲れや眠気を感じたり、緊張感から開放されて腰の痛みが強くなってくる傾向がある。ちなみに、常磐道は殆ど使わないし、確実に往路だけなので除外。
ドライブでの距離感覚が狂っているだけでなく、行き慣れているか否かというのも大きい。子供のとき、家族旅行は山梨県の山中湖周辺、そこからさらに長野県茅野市の蓼科高原まで足を延ばすのが定例だった。山中湖へのアクセス路は東名高速御殿場ICからR138を経由するし、蓼科高原へ出るには河口湖とR137を経由し、中央道の諏訪ICからR299へ向かう。当時から数えても、これらの地域は20年以上通っていることになり、車に乗せられて出かけていた場所が、いつの間にか自分で向かう庭レベルの場所になっており、原点回帰の重要なところとして、今なお飽きが来ることはない。
交通量による精神消耗も当然関わってくる。東名高速や中央道、東関道は交通量がとても多くて疲れ、関越道は外環を経由しなければならず、帰り際では完全に延長戦気分。唯一東北道だけは全くの別で、全線走破にあっという間に慣れた。青森に近づけば他車がどんどん減るためで、復路となる上り線では都心に近づけば増えていくが、帰ってくる時間帯では世間での帰宅ラッシュが解消に向かうタイミングなので、そこまで神経を使うことはない。
「ドライブとかよく行かれるんですか?」という問いに対し、「ええ、ここ(東京)から青森までリンゴジャム買いに車で」と素で答えたら、ドン引きされたこと多数。聞けば片道100km程度で疲れてしまい、現地で宿泊したくなるそうだ。100kmはちょっとそこまで…ではないらしい。そんなことから、世間一般での「普通のドライブ」というのが、ずっと分からないまま。