ゲーム『がんばれゴエモン』シリーズにおける回復アイテムといえば三色団子で、桃色、白色、草色の三色が揃った串団子だ。登場キャラクターのエビス丸には「茶店の三色団子を何よりも好む」と設定されていて、ファンの手によって描かれたエビス丸には、背景や手に三色団子が存在するパターンがよく見られる。そういえば『忍たま乱太郎』でのしんべヱも三色団子を食べていたような印象があり、恰幅のいい忍びは団子をやたら食べることが定例なのかもしれない。
そんなゲームやアニメの登場アイテムでしかないと思っていた三食団子が、現実にある食べ物と知ったのはついさっきのこと。ホンモノがあるというあまりの衝撃に、記念写真まで撮ってしまったほど。

初めて食べる三色団子は、熱いお茶が飲みたくなるような甘さはなく、色以外は純粋な団子だった。これを大量に食べると確実に飽きる。甘さでフィーバーするならばみたらし団子だし、味を楽しむならよもぎ団子やきび団子あたりが思い浮かぶ。
この三色団子は、花見団子とも呼ばれ、桃色=サクラの象徴、白色=春の霞み、遠くが白く霞んで見えなくなる季語、草色=新緑の象徴という、まさに春をイメージさせる食べ物、縁起物だったようだ。春先に団子を食べる習慣は、かの天下人、豊臣秀吉の時代まで遡る。春の京都において大茶会を開いた際、日本中の菓子を集めて客人に振舞ったことが由来とされるので、かなり古い歴史を持つ。先から桃色、白色、草色の順番でないと、三色団子、花見団子の定義から外れるという。
季節モノだけに、今だけしか出回らない理由が分かった。しかもナマモノとなれば、販売期間はなおさら短くなる傾向にある。興味を示さなければ買おうとしないことから、本当にあると知るまでには、あまりに長すぎる年数を要することになった。