靖国神社のソメイヨシノ(サクラ)の開花が確認されたという報道があった。平地でのシーズンが終われば、次は山間部のヤマザクラとなるわけで、4月下旬あたりからが目安になるだろうか。
各地のソメイヨシノというサクラの実態は、『エドヒガン』と『オオシマザクラ』の間の全雑種を表す名前だったりする。全て人の手による接木で増やされたそうで、ソメイヨシノの枝を純粋なサクラの木に繋ぐ…ということから、枝部分と根元が別モノ。しかも遺伝子情報を解析したところでは、元を辿ると本当に限られた数の原木にあたり、早い話がクローン。あちこちのソメイヨシノが同じ遺伝子情報を持っているために、似たような時期に花を咲かせ、一斉に散る理由がコレ。さらには、開花に必要となる気温条件を掴んでしまえば、開花するタイミングを予測する桜前線まで分かってくる。
春を象徴する花だが、病気に弱く、クローンである以上は耐性を得にくい。環境の変化にも強くないことから、ここ数年は樹勢の衰えが目立つようになってきているようで、それならばと代替種への植え替えが少しずつ進んでいる。もしかしたら、遠い未来ではソメイヨシノは貴重な種類になっているのかもしれない。
