逆宝くじ

万一のことを考えて、保険…というわけで、私が加入しているのは「都道府県民共済」系だ。メリットデメリットがあるだろうが、守るべき家族無し、借金なし、死んだときの後片付け代にでもなればOKなので、必要最低限でいい。そもそも、葬式や告別式といった儀式や、お別れの会といったそれと類似なる儀式も一切不要としているので…。

年に一度程度の割合で、職場に出入りしている民間保険会社から訪れる女性からケンカを売られ、完璧なまでに叩きのめして追い返している。結局、民間が設立した保険会社は企業である以上、利益をどう出すかが重要になることから、そこのメカニズムを追究すると、大抵の場合相手から折れて逃げる。それだけでなく、保険金の支払い請求等の実例を目にしているおかげで、無知であることは罪そのものだということを知る。連中を上手に扱うには、相応の勉強が必要になることを実感したところだ。

保険は加入するという言い方をするが、実際は安心を買うものであり、逆宝くじみたいなもの。当たるかどうかは加入した当人に大きく左右され、日々油断することなく、メリハリのある生活をしていれば当選確率は下げられるはず。以前案内された保険を例にしよう。私が車好きであることから交通事故を取り上げ、日本国内では一分に一件の事故が発生して、三十秒に一人負傷。若い人間でも障害状態や介護はありうるとか、そこから発展して四人に一人が事故やがん等で亡くなっているとかと散々脅される。その脅しに対する安心を、月々の保険料として買うわけだ。その保険は月々1万円以上1.5万円未満といったところだった。1.2万円として12ヶ月で14.4万円。これが10年間続き、144万円。その後、年齢が上がるとともに月々の保険料が少々アップする。その期間中に病気をやって入院だとか、手術をしたとしても、実は自前で貯蓄していれば、十分にカバーできる金額だったりする。

私は腫瘍の除去手術を受けたことがある。入院せずに日帰りで、面白そうだからという理由で部分麻酔で手術に臨んだ。その際は公的医療保険となる健康保険のみでカバーし、費用も3万円くらい。腫瘍と手術となると、大変な事態で入院しなければならず、入院費用もバカにならない…とイメージしやすい。ところが実際は、日帰りで終わり、費用3万円。この結果を残すために、執刀医とよく話し込んで、術式プランを組み立てたのは言うまでもない。実際は何とかなる諸費用をカバーするために、長年に渡って高額な保険料を支払い続けることは、私には無理だ。これまでのことは私の保険に対する考えだし、他人に押し付けるようなことは一切無い。本人が納得して保険という安心を買うことは、どうするすることはできない。

高額な保険料を支払ってて金が無いと嘆く人がゴロゴロいて、さすがにおかしいだろ…とよく話題になる。先述したように、会社には保険屋の営業員が出入りしているし、野郎ばかりの環境下では、上目遣いで営業するお姉さんにひっかかってしまう人が多いらしい。厳しいならさっさと解約すればいいのに、この決断力の無さといったら…。これは別の話題か。不安に対する投資を行うくらいなら、自身を高める投資に回したほうが、得られるものは大きいと思う。余裕が無くて不安で、万一は保険でカバーするしかないと考えるのは正しく、その考えに当てはまる保険はしっかりとある。誰も助けてくれない世の中なので、自ら見つけ出して判断するしかない。