とあるEK9シビックRはエンジンが不調で、救援を求められて現地に急行したのが今月9日。その後次々に問題が発覚しているところで、一つひとつを解決して公道復帰まで持っていなければならない。
数あるトラブルの中で、燃圧が来ていない問題から着手。メカニックからはゼロと発言していたそうだが、後に270kPaと判明する。基準値の320-370kPaよりも低いことから、燃圧レギュレーターに問題があるのか否かを診断しなければならない。

そこで診断するために燃圧レギュレーター(EK9純正の16740-PCT-003)をお借りする。前期後期の差はなく、私のシビックRに装着してエンジン始動、そこからハイカム領域を含めたあらゆるシチュエーションで走行してみて、状況をチェックする。

交換してエンジン始動…いつものキュキュッ!ギュォオオンッ!と一発で始動する。はて?現地で聞いた初爆がないままの始動音が出ない。
よく晴れて程よく暖かくなった昼下がり、トコトコと走って他車がいない直線道路に入る。一旦停止後、すかさず1速8,400rpmまで引っ張ってみて、カムの切り替わりによる2段階加速は健全、風味よし。渋滞の中を走ってみるが、こちらも普段の街乗り運転そのもので、違和感は一切なし。これのどこが燃圧270kPaなの?という印象。

アイドリングは一定を保っており、回転数は800±50rpmの基準値内。今回の試走でのピーク回転数は8681rpmのようだ。
燃圧計はないので具体的な数値を出すことはできないものの、試走状況から今のところ異常はなしと判断できる。では270kPaなる低い燃圧になっている原因はどこにあるのか。相談内容を改めて見直して、送られてきた写真をもう一度チェックする。

交換した部品は、こうして写真撮影してプリントアウトしてくれたそうだ。向かって右側が外された燃料フィルターだが、内部から漏れ出たであろう汚れが凄まじい。以前、私のシビックRが37万キロになったときに4回目の交換をしたが、ここまでの汚れが逆流した記憶はない。
このシビックRの場合、年間の走行距離が数千キロとのこと。フィルターから出てきた汚れが劣化しているガソリンの色、もしくは内部の錆を思わせる色。他には、燃料タンク内のサビが燃料ポンプ本体のストレーナーに目詰まりして、燃圧が上がらない可能性が出てきた。
担当メカニックがどこまで追跡調査ができているかも分からない。マンガ、沈黙の艦隊のワンシーンではないが、確定できる要素がないときこそ、自分の目と耳が頼りになってくる。
次々に発生する多くの問題の中で、まずは燃圧レギュレーターの不調疑惑はシロ。チェックしなければならない部分はまだまだあるが、じっくりと腰を据えて取り組む必要がありそうだ。