由比PAから名古屋方面へ進んでしばらくすると、日本坂トンネルに達する。トンネルの長さとしては下り線で2,555mとなっていて、開通当時なら距離の長いトンネル、今どきの視点ではそれほどの距離ではないといった具合か。
このトンネルは1979年に日本坂トンネル火災事故が起きていて、多重衝突事故から車両火災に至り、鎮火まで約65時間も要するという、その後の安全対策にも大きな影響を及ぼす重大事故が起きている。
トンネル内で事故が起きていても、走行中のドライバーは知る由がない。そこでトンネル情報表示板だけでなく、トンネル用信号機も設置されることになり、以後5,000m以上の長大トンネルでは信号機が設置されるようになっている。

トンネル用信号機は基本的に青の灯火で「進むことができる」。渋滞になると黄色点滅の灯火に切り替わって「他の交通に注意して進め」になる。ここまでは見たことはあるが、トンネル用信号機が赤の灯火になって「車両等は停止しなければならない」という、停止指示までは見たことが無い。
信号が設置される高速道路のトンネルで、事故や火災が起きたタイミングでないと赤の灯火にならないと思われ、応じて通行止めや事故渋滞が起きているなら回避ルートを選択するため、ますます見ることはない。
万一、赤の灯火を確認した場合だ。後続が状況を1秒でも早く理解できるようにハザードランプを点灯させ、二次災害を防止しつつ減速。信号機手前の路肩に車両を寄せて、待機することになる。高速道路上の信号機は青灯火か黄色点滅灯火の二つという思い込み、油断がどこかにあるため、ここらで赤の灯火を見直しておくことは悪いことではない。
5,000m以上の長大トンネルに信号機があるとされるが、実際は急カーブや急勾配といた見通しが悪いトンネルに設置されていることもある。例えば、首都高のトンネルは短くても線形の悪さから、信号機が設置されている。