緊急清掃

会社での出張やプライベートでの遠出といったオンオフ問わず、外行きのときに装着する時計はオメガスピードマスター、もしくはグランドセイコー。基本は前者で、使用頻度が高ければそれなりに汚れやすくなる。装着後の拭き掃除を行っていても、細部の汚れは残ってしまう。

EK9シビックRの総走行距離が384,400kmになって、オドメーターとスピードマスターを並べて記念写真を撮ろうと準備していたところ、バンドの動きがやけに硬くなっていることに気付く。屈折したまま角度が固定できる点は写真撮影に都合はいいが、普段はこうはならない。

はて?何か問題を抱えているのかね?とバンドの点検をしてみると、緊張感を強いられる異変を発見。

ブレスの関節部分の変色

バンドのコマ部分に明るい茶色の変色があり、垢?汚れ?それとも錆か?いずれにせよ、この変色が原因でバンドの動きが悪くなっていることが判明。バンドを時計本体から外して超音波洗浄に掛けてみると、けっこうな汚れが浮かび上がってくる。

冷水での超音波洗浄を終えたら、今度は体温に近い水温に切り替えて、もう一度超音波洗浄を行う。これで汚れが柔らかくなって、だいぶキレイになっている。どうしても取り切れない汚れは、道具を使って手磨きでクリーニングとなる。

クリーニング後のブレス

清掃完了。バンドの動きがスムーズな状態に戻って、手首に馴染みやすくなった。クリーニングで除去できたことや、バンド表面に荒れが無かった点から、錆ではなく汚れだったと判断。このまま異常に気付かなかった場合、本当に錆びてしまう可能性があり、バンド交換となれば、ウン十万円級の支出となってしまう。

錆びないとされるステンレスも、汗や汚れで表面の被膜が破壊され、錆びてしまうことがある。金属にとって汗はダメージの大きい汚染物質そのものなので、拭き取りだけでなく水洗いも重要となる。