スマホがやたらとビービーと鳴るので、いったい何事?と画面を表示させると歯医者からの連絡だった。予約忘れてねぇだろうな?という趣旨で、これが無かったら完全にすっぽかしていた。
いつもと変わらず診察台に座らせられ、超音波スケーラーでキーキーと清掃が始まる…様子はない。ちょうど寝かされている状態なので、頭上で歯科衛生士たちが「おかしい」「入らない」とか騒ぎ始めるので、いったい何事?と振り返ると、どうやら超音波スケーラーの先端にねじ込むチップ(針状のアレ)が正しくセットできないらしい。
これが職場なら「昨日使ったやつ誰だよ」「なんで最初に動作チェックしねぇの?」と始まるが、ここは患者モードであり職場ではない。しばらく待っていると、超音波スケーラーの使用を諦めたらしく、手動清掃となる。やはり超音波スケーラーに比べれば、清掃範囲は狭いようだ。
別の診察台が空いたらしく、そちらに移動してクリーニングの続き…とならず。今度はエアタービンがうまく回らないようだ。「あのさー?診察前にチェックせんの?」と言いかけるが、ここはグッとこらえる。モニターには最新の設備が充実し…なんて表示されているが、実態がこれではね。ここでも歯科衛生士による手動清掃となった。
今回はクリーニングだったからまだいいが、これが抜歯やインプラント治療だったとして、手術がスタートしてから異変に気付いたとしたら?手術やクリーニング問わず、人体に触れているのだからミスは許されず、まして患者を診察室に入れてから、その日一発目の装置始動とは遅すぎる。開業時間前に集まって朝の打ち合わせをやっているのだから、同時に簡易チェックくらいしておくのがスジだろう。
結局、まともなクリーニングには程遠く、歯医者側も平身低頭、「申し訳ございませんでした」と。こちらも「職場で経験あることなんでー」と終わらせるが、改めて工具の使用前点検、始業点検の重要性を再認識させられることになった。