昨夜から今朝にかけては、疲労の影響なのか11時間半寝ていた。
Yahoo!ニュース経由で、くるまのニュースなるWebサイトに『実は知らない車のオーバーヒート 夏に多いトラブルの対処法とは』という記事が記載されていた。
対処法の記事なので、ボンネットを開けて冷却水の量を確認しろ、いきなりエンジンを止めるな、熱いときにラジエターキャップを開けるな…という、ありきたりな内容。これからの夏休みのシーズン、車に不慣れなドライバーが遠出しやすい環境になるので、そのための一種の啓発記事だろう。
オーバーヒートは、エンジントラブルに至る恐ろしい現象であることは分かった。ただ、発生原因までは記載されていないのが残念な部分。冬場にラジエターが雪で詰まってしまい、それでオーバーヒートが発生する場合があると記載されてはいるが。
6月中旬に、夏になるとEACVに関するページへのアクセスが増大すると書いた。他にも、ラジエターの交換方法や水温に関する記事を探しているログがかなり見つかる。どうもEK9シビックRにおいては、純正品のハーフサイズのラジエターは水温が高くなりやすく、冷却能力不足という予備知識があるようで、その絡みの検索らしい。私自身もそう思い込んでいるところはあった。
サスアームのブッシュ、油脂類、各種モーターや電装品などは経年劣化で注目されやすい部分だが、ラジエターに関してはあまり関心が持たれていないように思える。それこそ、先に書いた「水温が高くなりやすい純正品はダメ」という予備知識ゆえに、交換に手間のかかるローテンプサーモを入れたり、ファンスイッチを低温動作タイプに変更したりすることが見受けられる。
実はラジエターも経年劣化を起こす。走ればバンパーの開口部からは路面の粉塵、小石や砂、葉、虫などの異物が次々に飛び込んでくる。それらがフィンの間に挟まることがあり、また飛び込んだ異物のサイズによってはフィンが潰れてしまい、空気が通過しにくくなってしまう。すると正常な冷却能力を発揮することができず、結果として「EK9のラジエターは小さくて水温が高くなりやすい」というネガティブな印象になってしまう。
EK9シビックRは製造終了から19年、最も古くて22年。これだけの年数が経過して、それなりに距離を積み重ねているなら、ラジエターを新品に交換してリフレッシュすることが、水温対策のひとつとなる。当シビックRでは、2016年に交換した純正品の薄いラジエターでサーキットを走り回っており、純正水温計が水平位置からH側に向かって上昇することは一度も無かった。
新品のラジエターはディーラーを通すよりも、全国各地のラジエター販売(製造)業者から直接買うほうが安い。ラジエターに異常が見つかってから注文が入るという性格上、車種による部品照合と発送までのレスポンスが早いのも特長。

図はシビックRのメンテナンスノート00X50-SZ5-6510の39ページより引用。バンパーの開口部から水をかけて、ラジエターや熱交換器(ラジエターも熱交換器の一種だが、ここではエアコン用コンデンサ)の異物を洗い落とし通気性をよくするよう、説明文が記載されている。このようなメンテナンスを行うことも、水温対策の一環だ。
メンテナンスノートを含めた取扱説明書には、公道を走る車としての使い方、日常の管理方法が全て記載されている。今も昔も、まずは説明書をしっかり読め、それから触れという基本原則に変わりはない。