自動車や時計といった機械モノは、止めておくより動かしておくほうが調子が維持できることは有名な話。実はこれ、パソコンにも当てはまる。冷却用の電動ファン等のモーター系ではなく、ソフトウェア絡みだったりする。
先日「インターネットに接続できなくなった」と持ち込まれた古いノートパソコン。起動してびっくり、Windows Vistaだ。世間での評判はあまり良くなかったようだが、いろいろとモディファイを加えるとあら不思議、めちゃくちゃ軽快なOSに変わったりするから、そう悪いOSではないと思う。所有者が言うように、確かにネットに接続できない。無線LANの認識はできているので、パケットが滞っているに違いない。
ネットに接続できない原因は、期限切れのセキュリティソフトだった。期限が切れたことで、安全を確保できないとしてパケットを遮断していた。一旦セキュリティソフトをアンインストールして、正常にブラウザでWebページが表示できることを確認して、ネット接続の問題は解決。
ネットに繋がらないトラブルに隠れていた、最も厄介な問題がWindows Update。タスクバーに警告がポンポン出るが、確認しようにも「更新できません」と動かない。たまにしか起動しないパソコンにおいて、Windows Updateを行うと「更新プログラムの確認」に数時間を要することはよくあるはず。この持ち込まれたパソコンに至っては、一日近い時間を掛けても終わらなかった。そこで最低限必要のセキュリティパッチを別途ダウンロードしておき、スタンドアロンインストールを行ってから再挑戦。すると半日で必要な更新作業が終わり、無事に所有者に返却することができた。MS側のサーバと同期できるか否かが、迅速な更新作業に繋がるらしい。
いまどきのOSは、ネットに繋がっていることが前提らしく、切り離した状態が長く続くと不安定になってしまうようだ。セキュリティ絡みの都合で自動更新がデフォルト設定だし、それができない以上は常にエラーとして判定され続けて、このパソコンの場合では600MB近くのエラーログが溜まっていた。所有者には、定期的にパソコンを立ち上げ、ネットに繋げてあげることがノントラブルに使う秘訣とアドバイス。いやいや、ソフトウェアでさえ動かしておくほうが調子を保つなんて、勉強させられる機会になった。