弘南鉄道は2028年3月を以って、大鰐線全線を休止、事実上の廃止を発表。
それならばもう一度乗っておくか!というわけで、青森に向かう。今回の青森往復ドライブでは、EK9シビックRは出すことはなく、相乗りでの行動になった。

折り返し地点の中央弘前駅で一休み中。元を辿れば東急7000系で、運用期間は東急時代よりも弘南鉄道のほうが長くなった。寒冷地での過酷な運用が続いており、さすがに劣化は隠せていない。乗務員室の天井には雨漏りに対処するためかビニールシートが張られていたり、ネジ穴がまともに機能していないのかカバーが固定できてない等、職業柄補修したくなる要素があり過ぎる。

電磁直通ブレーキ仕様なので、圧力計も賑やか。回生ブレーキはキャンセルされており、最初から空制のみの制動となるため、締切電磁弁による圧力計の動きは見ることができなくなっている。
長年に渡って紫外線を浴び続けた影響からか、本来は表記されているはずの赤い文字や赤い帯が消えてしまっている。圧力が分かればOKと割り切っているのかもしれないが、一方で補修する予算が充てられていないのだろうと思ってしまう。

中央弘前駅に掲げられていた、弘南鉄道の安全方針。そのベースになっている規定は、どう考えても国鉄の安全綱領だろう。
一、安全は輸送業務の最大の使命である。
二、安全の確保は規程の遵守及び執務の厳正から始まり不断の修練によって築き上げられる。
三、確認の励行と連絡の徹底は安全の確保に最も大切である。
四、安全の確保のためには職責をこえて一致協力しなければならない。
五、疑わしい時は手落ちなく考えて最も安全と認められるみちを採らなければならない。
2023年8月には大鰐駅-宿川原駅間で脱線事故を起こしている。事故の4ヶ月前となる2023年4月に一度目の乗り鉄訪問を行っているが、同区間は明らかにおかしいと感じる揺れが続いていた。線路のコンディションが極めて悪いという、地方ローカル線特有の事情もあったかもしれないが、脱線事故の一報を聞いてやはり起きたか…と納得していた。
その脱線事故の影響かどうかは不明だが、こうして安全方針が掲げられて乗客の目につくところに掲載されているあたり、輸送業としての本質を徹底しようという意気込みなのかもしれない。
大鰐線を往復し終えたら、早くも関東に向かって南下を開始。今回は青森駅と八甲田丸に向かうことはせず、予め関東までの距離を縮めておくことになった。