少々入手に難があるボルト

膝を悪くしてしまった後輩が整形外科のお世話になり、長らく治療を続けていた。メスを入れるというのに、当人はあまり興味が無く医者に任せきりで「ボルト入れるらしいっすよ」「自分のことなのに、どうなっているのか知らんのです」と、将来は確実に苦労するタイプ。

しかし、ボルトを入れるとなれば余計なコトを思い浮かぶ私だ。「ボルト外したなら貰ってこい!」なんて言うと「え?なんすかそれ?」と逆に驚かれる。

ここで、骨折でボルトを入れたことがある人が雑談に混じり「ボルトが欲しいって言えば貰えるから」と援護射撃。それでも後輩は、手術のときに言ってみますけどと半信半疑気味。

手術予定日を越えて、職場に復帰。切開した傷痕を見て「渡しておきます。マジで貰えました」と、骨に組み込まれていたボルトを手渡される。

骨用のチタンボルト

非常に艶やかなチタンのボルトとプレートで、まさか骨にネジこまれていたとは思えない輝き。コントラストが強調されているが、肉眼で見てもそこらのチタンボルトとは違った独特の美しさがある。

骨折等で、骨にそれなりのダメージが及ばないと入手できないもので、貴金属を見るような目で見ていたそうだ。こういうものを欲しがるあたり、周囲の人間からは完全に危ない人として扱われている。

よく見ると骨が残っており、後輩の人体組織の一部とはいえ、人骨まで入手できてしまった。